局地戦闘機「雷電」(J2M1~6)
日本の戦闘機には珍らしくずんぐりした太い胴体をもつ海軍の代表的な局戦(防空戦)で、戦争末期に主として内地防空戦に活躍したが、しばしば敵機と間違えられることもあった。
本土に来襲する敵艦載機や、B-29に対して戦果をあげ、米軍にも注目されていた。構造上、進歩した点が多かったが、発動機の不調と視界の不良などのため、生産は滞りがちであった。
製作所 三菱、高座工廠、日本建鉄。生産機数 594機。
【局地戦闘機「雷電」二一型】
【J2M2:参考データ】
機 名 | 局戦雷電一一型 | 自 重(kg) | 2348 |
記号 | J2M2 | 搭載量(kg) | 862 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 3210 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 322/5450 |
乗員数 | 1 | 上昇時間m/分秒 | 6000/5′38″ |
発動機名 | 火星23甲 | 実用上昇限度(m) | - |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | - |
離昇馬力 | 1820 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7×2 20×2 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1525/1800 | 爆弾(kg)×数 | 30×2 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1410/4800 | 設計所または主な生産会社 | 三菱 |
全 幅(m) | 10.80 | 採用年度 | 昭和17(1942) |
全 長(m) | 9.695 | 連合軍側コードネーム | Jack |
主翼面積(㎡) | 20.05 | 備 考 | 最初の本格的局戦、原型十四試局戦 |
【J2M3:参考データ】
機 名 | 局戦雷電二一型 | 自 重(kg) | 2490 |
記号 | J2M3 | 搭載量(kg) | 950 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 3440 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 330/6000 |
乗員数 | 1 | 上昇時間m/分秒 | 6000/5′50″ |
発動機名 | 火星13甲 | 実用上昇限度(m) | 11700 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | 1025 |
離昇馬力 | 1820 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
20×4 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1575/1800 | 爆弾(kg)×数 | 30~60×2 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1410/4800 | 設計所または主な生産会社 | 三菱 |
全 幅(m) | 10.80 | 採用年度 | 昭和18(1943) |
全 長(m) | 9.695 | 連合軍側コードネーム | Jack |
主翼面積(㎡) | 20.05 | 備 考 | 同上改造型 |
【J2M5:参考データ】
機 名 | 局戦雷電三三型 | 自 重(kg) | 2539 |
記号 | J2M5 | 搭載量(kg) | 968 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 3507 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 331.8/6585 |
乗員数 | 1 | 上昇時間m/分秒 | 6000/6′20″ |
発動機名 | 火星26 | 実用上昇限度(m) | 11250 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | - |
離昇馬力 | 1820 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
20×4 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1510/2800 | 爆弾(kg)×数 | 30~60×2 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1400/6800 | 設計所または主な生産会社 | 三菱 |
全 幅(m) | 10.80 | 採用年度 | 昭和19(1944) |
全 長(m) | 9.47 | 連合軍側コードネーム | Jack |
主翼面積(㎡) | 20.05 | 備 考 | 同上改造型 |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2014-11-04 04:49:06