夜間戦闘機「月光」(J1N1~3)
陸上攻撃機掩護用の双発長距離戦闘機として昭和13年に計画されたが日華事変には間に合わず、太平洋戦争初期に陸軍の「司偵」に相当する陸上偵察機(J1N1-C)として採用された。のち再三転身して、敵重爆迎撃用の夜戦となり、陸軍の「屠竜」に相当する機体になった。
戦争末期には、B-29迎撃に夜戦「月光」で名をあげ、最後には爆装してフィリピン、台湾、沖縄各方面に敵艦隊を求めて出動、特攻機としても活躍した。
製作所 中島。生産機数 477機(司偵機を含む)。
【夜間戦闘機「月光」(後期型)】
【J1N1-S:参考データ】
機 名 | 夜戦「月光」 | 自 重(kg) | 4852 |
記号 | J1N1-S | 搭載量(kg) | 2398 |
発動機数 | 双発 | 全備重量(kg) | 7250 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 274/5000 |
乗員数 | 1 | 上昇時間m/分秒 | 5000/9′35″ |
発動機名 | 栄21 | 実用上昇限度(m) | 9320 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | - |
離昇馬力 | 1130×2 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
20×4(斜)又は20×1 7.7×3 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1100/2850×2 | 爆弾(kg)×数 | - |
第二速公称馬力/高度(m) | 980/6000×2 | 設計所または主な生産会社 | 中島 |
全 幅(m) | 16.98 | 採用年度 | 昭和18(1943) |
全 長(m) | 12.18 | 連合軍側コードネーム | Irving |
主翼面積(㎡) | 40.00 | 備 考 | 二式陸偵から発達、原型十三試双発陸上戦闘機 |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2014-11-04 04:54:33