九九式双発軽爆撃機(キ-48)

 日華事変末期から太平洋戦争全期間にわたり、奇襲爆撃隊の花形として主に中国大陸各地に活躍し、武装を外して夜間専用爆撃機としたものも使われた。またマレー、ビルマ(現ミャンマー)、フィリピン方面における陸軍軽爆隊の主力として多数長期間にわたって使われ、終戦時には特攻機として沖縄作戦に参加し、目覚ましい戦果をあげている。

 胴体後方の下部が急にくびれて、胴体の形態が金魚の腹のようになっているのが特徴で、飛行性能、実用性能ともに優秀で、搭乗者の間でも評判が良かった。軽爆の最高傑作機といわれる。

 製作所 川崎。生産機数 1、965機。



【九九式一型双発軽爆撃機】
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【参考データ】
機  名 九九式双軽爆 自 重(kg) 4050
記号 キ-48-Ⅰ 搭載量(kg) 2000
発動機数 双発 全備重量(kg) 6050
主翼型式 中単 最大速度(km/h)/高度m 480/3500
乗員数 4 上昇時間m/分秒 5000/9′00″
発動機名 ハ-25 実用上昇限度(m) 9500
発動機型式 空複星14 航続距離km(又は時間) 1980~2400
離昇馬力 1000×2 機関銃または機関砲口径(mm)×数
(旋は旋回式)(他は固定式)
7.7旋×4
第一速公称馬力/高度(m) 980/3800×2 爆弾(kg)×数 300~400
第二速公称馬力/高度(m) 設計所または主な生産会社 川崎
全 幅(m) 17.47 採用年度 昭和15(1940)
全 長(m) 12.755 連合軍側コードネーム Lily
主翼面積(㎡) 40.00 備  考 高性能双発軽爆


  • 最終更新:2014-11-05 03:33:07

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