高速水上偵察機「紫雲」(E15K1)
戦闘機に近い高速を出せる唯一の快速水偵として二重反転プロペラ、引込式翼端浮舟、投下式主浮舟(緊急時)の新構想をとり入れたが、戦訓の結果、実用性に疑問がもたれ、量産には至らなかった。
製作所 川西。
生産機数 15機。
【高速水上偵察機「紫雲」】
着水。補助フロートは翼下面に引き上げる折りたたみ式、主フロートは非常時には投棄できる。
【E15K1:参考データ】
機 名 | 高速水偵 「紫雲」 |
自 重(kg) | 3162 |
記号 | E15K1 | 搭載量(kg) | 1718 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 4880 |
主翼型式 | 中単(単舟) | 最大速度(km/h)/高度m | 253/5700 |
乗員数 | 2 | 上昇時間m/分秒 | 6000/10′00″ |
発動機名 | 火星24 | 実用上昇限度(m) | 9830 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | - |
離昇馬力 | 1850 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7旋×1 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1680/2100 | 爆弾(kg)×数 | 60×2 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1540/5500 | 設計所または主な生産会社 | 川西 |
全 幅(m) | 14.00 | 採用年度 | 昭和18(1943) |
全 長(m) | 11.587 | 連合軍側コードネーム | Norm |
主翼面積(㎡) | 30.00 | 備 考 | 原型十四試高速水偵、翼端浮舟引上式、少数機試用 |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2014-11-04 06:54:32