艦上攻撃機「天山」(B6N1~2)
日華事変以来の艦攻の主力であった九七艦攻に代わって、太平洋戦争の中頃から使用され、ブーゲンビル島海戦、マリアナ海戦頃から第一線の主力として出動した。
九七艦攻よりもやや大型で、米海軍のグラマンTBF″アヴェンジャー″に相当するもの。のちには電探を装備して夜間攻撃も可能となり、その活動が期待されたが、末期には航空母艦の不足と、乗員の質的低下から、本来の高性能を充分に発揮することができなかった。
本機ものちに特攻機となり、伝統を誇る海軍三座艦攻の最後を飾った。
製作所 中島。生産機数 1、266機。
【艦上攻撃機「天山」一二型】
【B6N1:参考データ】
機 名 | 艦攻「天山」 一一型 |
自 重(kg) | 3010 |
記号 | B6N1 | 搭載量(kg) | 2190 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 5200 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 251/4800 |
乗員数 | 3 | 上昇時間m/分秒 | 5000/11′01″ |
発動機名 | 護11 | 実用上昇限度(m) | 8650 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | 1861(過) |
離昇馬力 | 1870 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7旋×2 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1750/1400 | 爆弾(kg)×数 | 800×1 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1600/4900 | 設計所または主な生産会社 | 中島 |
全 幅(m) | 14.984 | 採用年度 | 昭和17(1942) |
全 長(m) | 10.865 | 連合軍側コードネーム | Jill |
主翼面積(㎡) | 37.20 | 備 考 | 九七式艦攻の後継三座艦攻 |
【B6N2:参考データ】
機 名 | 艦攻「天山」 一二型 |
自 重(kg) | 3010 |
記号 | B6N2 | 搭載量(kg) | 2190 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 5200 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 260/4900 |
乗員数 | 3 | 上昇時間m/分秒 | 5000/10′24″ |
発動機名 | 火星25 | 実用上昇限度(m) | 9040 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | 1644(過) |
離昇馬力 | 1850 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7旋×1 13旋×1 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1680/3050 | 爆弾(kg)×数 | 800×2 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1540/6200 | 設計所または主な生産会社 | 中島 |
全 幅(m) | 14.984 | 採用年度 | - |
全 長(m) | 10.865 | 連合軍側コードネーム | Jill |
主翼面積(㎡) | 37.20 | 備 考 | 一一型の発動機換装、性能向上型 |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2014-11-04 05:00:29