四式重爆撃機「飛竜」(キ-67)
戦争中期に作られ終戦まで主に本土飛行場を基地として、昭和20年、2個戦隊が対艦隊雷撃機として活躍し、また硫黄島を中継地としてマリアナの米軍基地を爆撃して名をあげたのが、生産が続かず、優秀な性能をもちながら、その割に戦機に恵まれず、決定的な戦果を収めていない。最後には台湾沖作戦、沖縄作戦にも参加した。
ほかに海軍でも「靖国」と称して少数機を採用、また機首に75㎜砲を装備したB-29迎撃用のキ-109重戦闘機も試作された。
製作所 三菱、川崎。生産機数 697機。
【参考データ】
機 名 | 四式重爆 「飛竜」 |
自 重(kg) | 8649 |
記号 | キ-67 | 搭載量(kg) | 5116 |
発動機数 | 双発 | 全備重量(kg) | 13765 |
主翼型式 | 中単 | 最大速度(km/h)/高度m | 537/6900 |
乗員数 | 6~8 | 上昇時間m/分秒 | 6000/14′30″ |
発動機名 | ハ-104 | 実用上昇限度(m) | 9470 |
発動機型式 | 空複星18 | 航続距離km(又は時間) | 2800~3800 |
離昇馬力 | 1900×2 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
12.7旋×4 20旋×1 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1810/2200×2 | 爆弾(kg)×数 | 800~1600 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1610/6100×2 | 設計所または主な生産会社 | 三菱 |
全 幅(m) | 22.50 | 採用年度 | 昭和19(1944) |
全 長(m) | 18.70 | 連合軍側コードネーム | Peggy |
主翼面積(㎡) | 65.85 | 備 考 | 海軍で「靖国」として少数機採用、雷装可能 |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2017-02-28 09:23:45