双発戦闘襲撃機(キ-102)

 「屠竜」の経験を生かして、昭和19年春に初号機を完成した複座の多用途機で、甲型は高々度戦闘、乙型は襲撃、丙型は夜戦であった。しかし量産されたのは、排気タービンのない低空用の襲撃機で、その主力はフィリピン決戦に急遽応援に出撃したが、その大部分は空輸の途中、敵戦闘機の反撃にあい、ほとんど全滅という悲運に終った。

 機首に57ミリ砲×1、20ミリ砲×2という強力な武装をもっているのが特徴で、川崎の傑作機の一つである。原型にキ-96、改良型にキ-108高々度戦があった。

 製作所 川崎。生産機数 各型合計238機。


【キ-102乙襲撃機】
ki_102.jpg


【参考データ】
機  名 重戦襲撃 自 重(kg) 4950
記号 キ-102乙 搭載量(kg) 2350
発動機数 双発 全備重量(kg) 7300
主翼型式 低単 最大速度(km/h)/高度m 580/6000
乗員数 2 上昇時間m/分秒 5000/6′54″
発動機名 ハ-112ル 実用上昇限度(m) 10000
発動機型式 空複星14 航続距離km(又は時間) 2000
離昇馬力 1250 機関銃または機関砲口径(mm)×数
(旋は旋回式)(他は固定式)
20×2
57×1
12.7旋×1
第一速公称馬力/高度(m) 1350/2000 爆弾(kg)×数 500
第二速公称馬力/高度(m) 1250/5800 設計所または主な生産会社 川崎
全 幅(m) 15.59 採用年度 昭和19(1944)
全 長(m) 11.45 連合軍側コードネーム Randy
主翼面積(㎡) 34.00 備  考 重戦、襲撃夜戦の各型あり、主として襲撃機を生産




  • 最終更新:2014-11-04 02:57:26

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