九八式直接協同偵察機(キ-36)
地上の作戦に直接協力する近距離偵察機で、低速飛行と短距離滑走による離着陸が割合に、容易であった。愛国号としても多数献納され、日華事変以来、中国大陸、フィリピン、南方各地、および内地(日本国内)において広く活用され、沖縄作戦には特攻機としても使われた。同型を練習用に改造したものを、九九高等練習機(キ-55)と称していた。
製作所 立川、川崎。生産機数 1,334機。
【九八式直接協同偵察機(キ-36)】
【参考データ】
機 名 | 九八式直協 | 自 重(kg) | 1247 |
記号 | キ-36 | 搭載量(kg) | 393 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 1640 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 349/2000 |
乗員数 | 2 | 上昇時間m/分秒 | 3000/6′39″ |
発動機名 | ハ-13甲 | 実用上昇限度(m) | 8150 |
発動機型式 | 空星9 | 航続距離km(又は時間) | 1236 |
離昇馬力 | 510 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7×1 7.7旋×1 |
第一速公称馬力/高度(m) | 470/1700 | 爆弾(kg)×数 | 250~500 |
第二速公称馬力/高度(m) | - | 設計所または主な生産会社 | 立川 |
全 幅(m) | 11.80 | 採用年度 | 昭和13(1938) |
全 長(m) | 8.00 | 連合軍側コードネーム | Ida |
主翼面積(㎡) | 18.10 | 備 考 | 陸軍直接協同偵察機、同型機に九九式高等練習機あり |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2014-11-04 03:19:32