九五式水上偵察機(E8N1)
九四水偵が主として長距離索敵用であったのに対して、本機はその軽快な運動性を利して、九〇式二号水偵の後継ぎとして、近距離の偵察から急降下爆撃に使われ、日華事変では、空中戦により、敵戦闘機を撃墜した記録まである。
太平洋戦争の初期ごろまで、艦隊作戦の協力に活躍し、地味ながら武勲の高い飛行機であった。
製作所 中島、川西。
生産機数 約550機。
【九五式水上偵察機(E8N1)】
爆撃を終えて帰投中。
重巡洋艦「妙高」のカタパルト上で、発進準備に追われているところ。下翼下面に6番陸用爆弾が懸吊されている。
【E8N1:参考データ】
機 名 | 九五式水偵 | 自 重(kg) | 1370 |
記号 | E8N1 | 搭載量(kg) | 680 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 2050 |
主翼型式 | 複葉(単舟) | 最大速度(km/h)/高度m | 160/- |
乗員数 | 2 | 上昇時間m/分秒 | - |
発動機名 | 寿2改1 | 実用上昇限度(m) | - |
発動機型式 | 空星9 | 航続距離km(又は時間) | - |
離昇馬力 | 580 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7×1 7.7旋×1 |
第一速公称馬力/高度(m) | 630/2500 | 爆弾(kg)×数 | 30×2 |
第二速公称馬力/高度(m) | - | 設計所または主な生産会社 | 中島 |
全 幅(m) | 10.08 | 採用年度 | 昭和10(1935) |
全 長(m) | 8.81 | 連合軍側コードネーム | Dave |
主翼面積(㎡) | - | 備 考 | 九〇式二号型水偵の後継機 |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2014-11-04 06:27:16