九九式軍偵察機(キ-51)、九九式襲撃機(キ-51)

 艤装の方式により、軍偵察機あるいは襲撃機として使用された。軍偵察はいわゆる戦術偵察として偵察機本来の任務を受け継いだもので、戦略偵察を主眼とする司令部偵察機とはその任務がまったく異なる。襲撃機は主として戦地における特殊な目標、例えば戦車、大砲、トーチカ、輸送機関など、重要目標に対する低空からの攻撃を主眼とするもので、機銃掃射および小型爆弾による奇襲に特性を発揮した。

 日華事変末期から太平洋戦争全期間にわたって、中国大陸、ビルマ(現ミャンマー)、フィリピンおよび南方各地において活躍し、最後には特攻機としても活躍した。

 製作所 三菱、立川陸軍航空工廠。生産機数 2,385機。



【九九式軍偵察機】
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【キ-51甲:参考データ】
機  名 九九式軍偵 自 重(kg) 1915
記号 キ-51甲 搭載量(kg) 780
発動機数 単発 全備重量(kg) 2695
主翼型式 低単 最大速度(km/h)/高度m 443/2100
乗員数 2 上昇時間m/分秒 5000/8′47″
発動機名 ハ-26-Ⅱ 実用上昇限度(m) 8250
発動機型式 空複星14 航続距離km(又は時間) 1500
離昇馬力 940 機関銃または機関砲口径(mm)×数
(旋は旋回式)(他は固定式)
12.7×2
7.7旋×1
第一速公称馬力/高度(m) 950/2300 爆弾(kg)×数 200~250
第二速公称馬力/高度(m) 設計所または主な生産会社 三菱
全 幅(m) 12.10 採用年度 昭和14(1939)
全 長(m) 9.21 連合軍側コードネーム Sonia
主翼面積(㎡) 24.02 備  考 同型機に九九式襲撃機あり

【略語解説】
高単 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置
低単 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置
中単 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置
複葉 主翼を胴体の上下に二枚配置
一葉単 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの
発動機型式
空冷式
水冷式
液冷式
星型
複星 複列(または二重)星型
V V列型
W W列型
直列型
数字 気筒数




  • 最終更新:2014-11-04 03:20:59

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