九七式重爆撃機(キ-21)
陸軍が採用した最初の近代的な流線型高性能重爆撃機で、日華事変中頃から太平洋戦争の全期間にわたって、陸軍重爆の主力として最も長く、最も多く使用された。
最初はノモンハン事件で活躍し、その後中国大陸各地の長距離爆撃から、太平洋戦争ではマレー、ジャワ、スマトラ、ビルマ(現ミャンマー)の各爆撃戦に、時には物資の輸送まで縦横に活躍し、大きな成果をあげた。
しかし戦争中期から、敵戦闘機による被害が増し、ニューギニア作戦頃より本機の活動は次第に制限され、後方連絡のための輸送機として使われることもあった。
製作所 三菱、中島。生産機数 2,054機。
【九七式二型重爆撃機】
【キ-21-Ⅰ:参考データ】
機 名 | 九七式重爆 | 自 重(kg) | 4691 |
記号 | キ-21-Ⅰ | 搭載量(kg) | 2801 |
発動機数 | 双発 | 全備重量(kg) | 7492 |
主翼型式 | 中単 | 最大速度(km/h)/高度m | 432/4000 |
乗員数 | 7 | 上昇時間m/分秒 | 5000/13′55″ |
発動機名 | ハ-5改 | 実用上昇限度(m) | 8600 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | 2700 |
離昇馬力 | 950×2 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7旋×2~4 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1080/4000×2 | 爆弾(kg)×数 | 740~1000 |
第二速公称馬力/高度(m) | - | 設計所または主な生産会社 | 三菱 |
全 幅(m) | 22.50 | 採用年度 | 昭和12(1937) |
全 長(m) | 16.00 | 連合軍側コードネーム | Sally |
主翼面積(㎡) | 69.60 | 備 考 | 最初の流線型双発引込脚重爆 |
【キ-21-Ⅱ:参考データ】
機 名 | 九七式重爆 | 自 重(kg) | 6070 |
記号 | キ-21-Ⅱ | 搭載量(kg) | 3640 |
発動機数 | 双発 | 全備重量(kg) | 9710 |
主翼型式 | 中単 | 最大速度(km/h)/高度m | 478/4400 |
乗員数 | 7 | 上昇時間m/分秒 | 6000/13′13″ |
発動機名 | ハ-101 | 実用上昇限度(m) | 10000 |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | 2700 |
離昇馬力 | 1500×2 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
7.7×4 12.7~20×1~2 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1450/2000×2 | 爆弾(kg)×数 | 750~1000 |
第二速公称馬力/高度(m) | 1340/4000×2 | 設計所または主な生産会社 | 三菱 |
全 幅(m) | 22.60 | 採用年度 | 昭和15(1940) |
全 長(m) | 16.00 | 連合軍側コードネーム | Sally |
主翼面積(㎡) | 69.60 | 備 考 | 同上改造型性能向上、尾部銃装備 |
- 最終更新:2014-11-05 03:35:03