【第五九振武隊】永添照彦

永添照彦

昭和十八年東京陸軍航空学校卒、十九年熊谷陸軍飛行学校卒(第十四期)、第十錬成飛行隊、明野陸軍教導飛行師団等に転属、二十年五月二十八日、第五九振武隊として出撃散華


     絶 筆

   君のため散りてしやまん若桜
    散るべきときぞ遂に来たれり

 敵空母轟波せん

      昭和二十年五月十四日 照彦


 必勝
  と号第五十九振武隊 陸軍伍長 永添

 我れ笑って死す 思ひ残すことなし
 父母上様 兄姉弟妹よ
 御元気で さやうなら
                 照彦より


   君のため散らばや散らむ若桜
    今ぞ散るべきときにぞあれば

   八紘の御空に屍(かばね)さらすこそ
    日本男子の誉れなり


 必勝 必中 轟沈 勇奮健闘 七生報国

   明朗 笑って死す 元気でさやうなら

      昭和二十年五月十六日 夜二十四時
         第五十九振武隊
             陸軍伍長 永添照彦


【出典】1977(昭和52)年 原書房 寺井俊一 「航空基地 都城疾風特攻振武隊」
 

  • 最終更新:2016-05-28 12:42:25

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