特殊攻撃機「剣」(キ-115)
陸軍が昭和20年3月から緊急生産を始めた本格的な自殺特攻機で、ジュラルミン材の不足のため鋼管、ブリキまで使用して、短期間の量産を図った。
離陸直後に脚は投下されるようになっていたため、帰還や不時着は予測せず、海軍の「桜花」と軌を同じくする完全な自爆機である。本土決戦に備えて生産続行中に終戦となり、実際には使われなかった。
海軍でも「藤花」として採用する予定であった。
製作所 中島、昭和飛行機。生産機数 105機。
【キ-115:参考データ】
機 名 | 特攻「剣」 | 自 重(kg) | 1690 |
記号 | キ-115 | 搭載量(kg) | 1032 |
発動機数 | 単発 | 全備重量(kg) | 2722 |
主翼型式 | 低単 | 最大速度(km/h)/高度m | 515/4200 |
乗員数 | 1 | 上昇時間m/分秒 | - |
発動機名 | ハ-115 | 実用上昇限度(m) | - |
発動機型式 | 空複星14 | 航続距離km(又は時間) | 1000 |
離昇馬力 | 1130 | 機関銃または機関砲口径(mm)×数 (旋は旋回式)(他は固定式) |
12.7×2 20×2 |
第一速公称馬力/高度(m) | 1100/2850 | 爆弾(kg)×数 | 1000 |
第二速公称馬力/高度(m) | 980/6000 | 設計所または主な生産会社 | 中島 |
全 幅(m) | 8.60 | 採用年度 | 昭和20(1945) |
全 長(m) | 8.55 | 連合軍側コードネーム | - |
主翼面積(㎡) | 12.40 | 備 考 | 自爆特攻機。車輪は投下式 |
【略語解説】
高単 | 高翼単葉、主翼を胴体の上に配置 |
低単 | 低翼単葉、主翼を胴体の下に配置 |
中単 | 中翼単葉、主翼を胴体の中位置に配置 |
複葉 | 主翼を胴体の上下に二枚配置 |
一葉単 | 上翼にくらべて下翼が極端に小さいもの |
発動機型式 | |
空 | 空冷式 |
水 | 水冷式 |
液 | 液冷式 |
星 | 星型 |
複星 | 複列(または二重)星型 |
V | V列型 |
W | W列型 |
直 | 直列型 |
数字 | 気筒数 |
- 最終更新:2014-11-04 03:39:59